第7回「食品産業もったいない大賞」結果報告

農林水産省補助事業 令和元年度食品産業環境対策事業

第7回「食品産業もったいない大賞」受賞者の決定
表彰式・事例発表会の結果報告について


 公益財団法人食品等流通合理化促進機構では、「第7回食品産業もったいない大賞」の農林水産大臣賞、農林水産省食料産業局長賞、食品産業もったいない大賞審査委員会審査委員長賞の受賞者を決定いたしました。
 また表彰式及び受賞者による事例発表会を令和2年2月6日(木)に千代田区立内幸町ホール(東京都千代田区)において開催しました。
 受賞事例をとりまとめた事例集及び事例発表会の配付資料を掲載いたしますので、ご一読ください。食品ロス削減や地球温暖化対策についてのヒントや契機にしていただければ幸いです。

>>第7回食品産業もったいない大賞 表彰事例集

>>第7回食品産業もったいない大賞 配布資料

>>農林水産省 報道発表資料 <外部リンク>

表彰の概要

 「食品産業もったいない大賞」は、食品産業の持続可能な発展に向け「省エネルギー・CO2削減」、「廃棄物の削減・再生利用」、「教育・普及(消費者に最も身近な食品を通じてこれらの啓発を促す。)」等の観点から、顕著な実績を挙げている食品関連事業者並びに食品産業によるこうした取組を促進・支援している企業・団体及び個人を広く発掘し、その取組内容を表彰するとともに、取組内容を広く周知することにより食品産業全体での地球温暖化防止・省エネルギー対策及び食品ロス削減等を促進することを目的としています。

 東日本大震災を契機に見直されている「もったいない」の思いこそが、地球温暖化・省エネルギー対策に取り組む原動力になると考え、これを大賞の冠名としています。

主催等

■主催:公益財団法人食品等流通合理化促進機構
■協賛:農林水産省
■後援:環境省 消費者庁

表彰式・事例発表会

《開催日》 令和2年2月6日(木)

《会 場》 千代田区立内幸町ホール
      〒100-0011 東京都千代田区内幸町1丁目5-1

《表彰式・事例発表会》
  第1部  表彰式 13:00~13:40
  第2部  事例発表会 14:00~17:00

受賞結果について

農林水産大臣賞 1点

  • 石川県立翠星高等学校(石川県白山市)

 農業の未来を変える「廃棄果皮0(ゼロ)システム」の構築と普及

 JA金沢市金沢柚子部会から搾汁後のゆず果皮利用の相談を受けたことが本プロジェクトのスタート。廃棄ユズ果皮を商品化するまでの研究開発プロジェクトを本校の「食品科学研究会」が請け負い、農業者や福祉施設等に製造ノウハウを普及させることによって6次産業化を実現。2011年に外観が綺麗な果皮で「ゆずマーマレード」を開発し、JA金沢市金沢柚子部会で製造販売(飲食店等に納品)。以降、ピール煮を開発し、シフォンケーキ等として商品化(2013年)、外観が悪い果皮からアロマオイルの抽出に成功し、「金沢ゆずキャンドル」、「金沢ゆず石鹸」を開発(2017年)、廃棄果皮を和紙に活用した「ゆず和紙」の開発・販売などの活動を展開。また、各地の柑橘類生産地に向けて、「廃棄果皮0(ゼロ)システム」の普及活動開始。

 

農林水産省食料産業局長賞 3点

  • ウム・ヴェルトグループ(埼玉県加須市)
     ウム・ヴェルト株式会社/農業法人アグリファーム株式会社/フロイデ株式会社

 食品リサイクルをコア事業とした地方創生計画実行中

 食品ロス削減にとって集荷が最大の課題となっている中、2000年にスタートした食品リサイクル法の精神に照らし、再生利用可能な食品残さが集まりやすい社会の構築を目的として、産廃業者としての機能を活かし、ルート便による毎日回収によって、少量の食品廃棄物も回収(3万6千トン/年)。その際、計量器付きの8t車により正確な回収量の把握と回収コストの削減を実現(安心ECO便)。 また、食品ロスの飼料化(パン生地、生肉くず等)及び肥料化(野菜くず)、当該再生肥料及び飼料を用いた野菜生産と養豚なども展開。「6次産業化+リサイクル=7次産業化」を目指す。

 

  • コープデリ生活協同組合連合会(埼玉県さいたま市)

 「みらいにつなぐもったいない」フードチェーン全体でもったいないアクション!

 規格外や天候被害を受けた農産品を「組合員(消費者)に訳を伝えて」「生産者を応援する気持ちを大切に」お得価格で提供(供給高50億円以上/年)、物流施設で発生する農産予備品(不良品を取り替える為の商品)や店舗・組合員イベントのフードドライブで集まった食品をフードバンク団体に寄贈(2018年度寄贈量3万1,422kg)、店舗で発生する食品残渣等をリサイクル業者を通じて、飼料化・肥料化・バイオマス化(2018年度リサイクル率84.2%)、賞味期限180日以上の商品の納品期限の延長(1/3から1/2ルールへ)、家庭での食品ロスを減少させるエコクッキング教室の開催等、様々な「もったいないアクション」を進め、産地・物流施設・店舗・家庭それぞれで発生する食品ロスを削減する活動を展開。

 

  • キユーピー株式会社(東京都渋谷区)/ キユーピータマゴ株式会社(東京都調布市)

 未利用資源としての卵殻および卵殻膜の価値探求と食と健康への貢献

 年間約25万t(日本の鶏卵使用量の約10%)を使用する会社として、廃棄される卵殻・卵殻膜(約2.8万トン/年)を有効活用することを目的に、卵殻を活用した肥料(米の硬さ・粘り等を向上)や骨密度を増加させるエビデンスのある卵殻カルシウムを使用したカルシウム強化食品、独自に開発した技術により卵殻から分離させた卵殻膜を活用した化粧品材料(アンチエイジングに有効なⅢ型コラーゲン)などを開発、販売。そのままでは産業廃棄物となる卵殻・卵殻膜の100%有効活用と高付加価値化を実現。

 

食品産業もったいない大賞審査委員会委員長賞 5点

  • 株式会社ダイエー(東京都江東区)

 お客さまとともに~食品ロス削減に向けたフードドライブ活動

 SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた取り組みの一環として、店舗・商品を通じてお客さまとともに食品ロス削減に向けた取り組みを推進。売場では、売れ残ることがないよう発注精度や在庫管理を強化するとともに、2016年から風袋破損品や販売期限切れ(賞味期限内)等により廃棄せざるを得ない商品のフードバンク団体への寄贈を開始。2017年からは、お客さまに自宅で食す予定のない未開封の賞味期限内の加工食品を店舗へ持ち寄っていただくよう呼びかけ、店舗よりフードバンク団体に寄贈する「フードドライブ活動」を開始。その後段階的に店舗数を拡大し、現在130店舗(2019年10月末時点)で毎月実施中。

 

  • 株式会社クラダシ(東京都品川区)

 SDGsの重要課題 食品ロス削減に向けて~日本初・最大級の社会貢献型ショッピングサイトKURADASHI.JPがサステイナブルな社会を創る~

 食品ロスの削減を図るため、EC(Eコマース=ネットショッピング)の技術を活用し、在庫を抱えている食品メーカーからの要請を受けて商品をネットにアップするとともに、会員(8万人)から受注した数量を発注し買い取るマッチングシステムを構築。商品は食品メーカーの倉庫からKURADASHIの物流センターに送られ、そこで仕分け・出荷されるとともに、会員の購入代金の一部は登録された社会支援団体(16団体)のいずれかに寄付される。事業開始から6年で食品ロスを150トン/月削減。また、規格外農産物のネット販売、社会貢献型インターンシップを利用した学生による農作業支援等の活動も展開。

 

  • 株式会社紀州ほそ川(和歌山県日高郡みなべ町)

 畜産物のブランド化をもたらした未利用資源「梅酢」の活用

 梅干し製造過程で産出される副産物「梅酢」の未利用分は産業廃棄物として処分されていたが、「鶏に梅酢を飲ませたら夏バテしない」との話をヒントに鶏への餌付け実験を開始。塩分を取り除いた梅酢飼料が鶏の生存率向上と鶏肉・鶏卵の品質向上に繋がるとの成果を得たことから、梅酢を近隣農家から有価回収し、減塩濃縮した梅酢飼料(紀州梅そだち)を生産・販売するとともに、同飼料を与えた鶏(ブロイラー)を「紀州うめどり」、採卵鶏の卵を「紀州うめたまご」としてブランド化。廃棄されていた梅酢の有効活用と産業廃棄物の削減を実現。

 

  • 株式会社ケンジャミン・フランクリン(岡山県加賀郡吉備中央町)

 中山間地域と市街地を移動販売車が結ぶフードバンク活動

 岡山県内での移動販売事業で培った経験を活かし、移動販売地域周辺のスーパー等から集荷した冷蔵食品を冷蔵設備のある移動販売車で温度管理しつつ、直ちに定期用先に連絡し、仕分け・届けるフードバンク活動を展開。中山間地域で発生する規格外農産物はフードバンク食品としての農産物(野菜、果物)が不足している市街地で活動する団体や施設に寄付し、市街地のスーパーで発生するフードバンク食品は市街地や大型スーパーがない中山間地域の団体や施設に寄付しており、移動販売車が中山間地域と市街地を結びつけている。食品寄贈先は2019年7月現在5自治体27団体・施設に拡大。

 

  • 熊本県立熊本農業高等学校(熊本県熊本市)

 食品廃棄物の利用価値を発信する活動

 パンくず、納豆、米粉、緑豆、天草等の食品廃棄物から配合と発酵の工夫により腐敗を防ぐ発酵飼料(エコフィード)を地元飼料会社及び農業研究センターの協力を得て作成。社会問題である食品廃棄物を減らすとともに(食品会社の廃棄物40%減少)、食品会社の廃棄コスト削減に貢献。また、当該エコフィードを給餌した豚は市販飼料で飼育した豚よりうまみ成分が上回っており、「シンデレラネオポーク」と命名して生産・販売。

 

各事例発表についてのご連絡先・照会先

受賞名 受賞者 代表窓口 電話番号
大臣賞 石川県立翠星高等学校 食品科学研究会 076-275-1144
局長賞

ウム・ヴェルトグループ(3社連名)

 ・ウム・ヴェルト株式会社

 ・農業法人アグリファーム株式会社

 ・フロイデ株式会社

ウム・ヴェルト(株)

新規事業部

0280-23-2845
コープデリ生活協同組合連合会 CSR推進部 048-839-1849

キユーピー株式会社 /

キユーピータマゴ株式会社 (連名)

キユーピー(株) CSR部 03-3486-3052
委員長賞 株式会社ダイエー 管理本部 総務部 03-6388-7370
株式会社クラダシ   03-5333-2966
株式会社紀州ほそ川   0739-74-2739
株式会社ケンジャミン・フランクリン   0866-56-7187
熊本県立熊本農業高等学校 畜産科 096-357-8800

>>参考:これまでの受賞例(PDF)

 

お問い合わせ先

         〒101-0032 東京都千代田区岩本町3-4-5 第1東ビル6階

         公益財団法人 食品等流通合理化促進機構 「食品産業もったいない大賞」担当:杉本

         TEL 03-5809-2176  FAX 03-5809-2183

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